「痛切 被災者の声」河北新報4月8日にインタビュー記事

「痛切 被災者の声 東北学院大生が証言集を出版」
河北新報4月8日にカラー写真入りで報道されました!

震災時に就活中だった3年生や高校最後の春休みを過ごしていた新入生のメンバーが1年間金菱先生の指導下で被災者の方々を訪ね歩き、どのように記録を集め、出版を完成させたのか、端的にまとめていただきました。ここには載っていませんが、100人以上の方々にお世話になりました。同窓生の先輩方、卒業生、在校生とご両親様、ご友人の方々、皆様ご協力ありがとうございました。
河北新報様、インタビューと記事掲載をどうもありがとうございました。

そのなかから一部をご紹介します。

東北学院大の学生有志が、東日本大震災の被災者71人に体験をつづってもらい、「3.11慟哭(どうこく)の記録」(新曜社)にまとめた。岩手、宮城、福島の3県の被災者が、震災当日の状況やその後の暮らしを自らの言葉で記している。広範な地域から震災の実相を描く証言集となった。

東北学院大学教養学部地域構想学科の金菱清准教授が学生に呼び掛け「震災記録プロジェクト」が昨年4月中旬、スタートした。学生10人が被災地を訪れ、被災者に直接、体験談の執筆を依頼して回った。地域構想学科を今春卒業した大内千春さんは「原稿依頼は難しい作業だったが、熱意を伝えて書いてもらった」と言う。

沿岸部で津波に巻き込まれた人、ノリの養殖再開を目指す漁業者、石巻市大川小で娘を失った保護者、原発事故で警戒区域の自宅に一時帰宅した学生…。さまざまな地域から、生々しい震災の様子や痛切な思いを伝える原稿が寄せられた。

メンバーの地域構想学科2年の渡邊英莉さんは宮城県七ケ浜町の自宅で被災し、目の前で祖母を亡くす体験を寄稿した。「『助けられなかった』と自分を責める気持ちがあったが、皆さんの力強い文章に励まされ、気持ちの整理がついた」と打ち明ける。
金菱准教授は「小さな物語を生々しい文章で濃密に描き、広範な地域で取り上げることで、震災が深く、広く理解できる」と話している。四六判560ページ。2940円(税込み)。

ネット版からもお読みいただけます。
河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120408t15013.htm