3.11慟哭の記録 発売中

東北最大の私立大学・東北学院大学の金菱先生と学生たちが被災地を歩き、
震災記録の執筆を依頼し、100人以上の方々が協力したプロジェクトが
3.11から一年を前に、書籍となって実を結びました。

慟哭(どうこく)…悲しみのあまり声をあげて泣くこと。
あまりにも深い嘆きと悲しみ。71人の震災記録を一言で表わすには
この言葉以外ありえない・・・ 
生々しい体感、慟哭と彷徨の日々、絶望から再起への想い。
人類史上に残る千年災害の全体像、その広さと深さに迫る。

被災した方々自らの言葉で綴った、初めての記念碑的記録集!         


金菱 清 編 (東北学院大学教養学部地域構想学科准教授)
東北学院大学 震災の記録プロジェクト

3.11慟哭の記録
71人が体感した大津波原発・巨大地震
新曜社
ISBN978-4-7885-1270-2 C1036 \2800E
四六判560頁ハードカバー 税込2940円(本体2800円)  

2012年2月20日発売 

【内容紹介】 
正体不明の“つなみ”が、悲しみだけを残していった
生き残る方がつらい、と何度も思った 
生かされた命を大切に、たくさんの支援に感謝ーー

「3月11日、平穏な日常が崩れた。泣く暇もない現実が始まった」
伊達みきお
「テレビでは語られない『3.11』がここにある」(富澤たけし
 「東北魂」のサンドウィッチマン推薦!


「大震災の一周年にこうした記録を出版することは貴重であり、
歴史的に大きな意義があります。
本学のチームが知己や同窓生を辿り、被災者の方々、漁師さん、
農家の方、会社員、介護士など、岩手、宮城、福島のあらゆる職業、
地域の方々を探し歩いて依頼した分厚い記録であり、
被災地東北がみずから発信し、人々の声をしっかりと刻んだ
価値ある研究であると考えられます。
東北学院大学大学長 星宮 望 先生「出版に寄せて」より)

【編者紹介】

金菱 清(かねびし・きよし)

1975年大阪府生まれ
関西学院大学社会学部卒業 
関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学 
環境社会学専攻 社会学博士
現 在 東北学院大学教養学部准教授
著 書
『生きられた法の社会学伊丹空港「不法占拠」はなぜ補償されたのか』
 新曜社 2008(第8回日本社会学会奨励賞)
『体感する社会学—Oh! My Sociology』新曜社 2010